2008年07月21日

食料自給率39% ……このままで本当にいいの?


キタハラです。

COBO浅漬け.jpg

前回は自分が食べているものがどのくらいのエネルギーとコストをかけて我が家にやってくるのかという、「フードマイレージ」について書きました。
フードマイレージと密接につながっているのが、食料自給率。
簡単に言うと、日ごろわたしたちが食べている食べもののうち、日本で生産されているものはどれくらいの割合かを表した数値です。
食料の重さで計算、カロリーで計算、生産額で計算、と、計算方法はさまざまですが、一般的にはカロリーベースで計算されたものが使われています。
日本の食料自給率の最新の数字は、何と、たったの39%(2006年度)。わたしたち日本人は、自分の食べるものの6割以上を外国に頼っていることになります。
ちなみに世界各国の自給率を見てみると、オーストラリアは237%、カナダは145%、アメリカ128%、フランス122%、ドイツ84%、イギリス70%と高く(いずれも2003年の数字)、日本の数字は先進国の中でも断トツに低いことがわかります。

(食料自給率について詳しくは、農林水産省の「食料自給率の部屋」を参考にしてください)


では、食料自給率がこれだけ下がってしまった背景は、どこにあるのでしょうか。
まず一つに、食生活の多様化が上げられます。
食料自給率が70%以上あった昭和30年代の食事は、ごはんをたくさん食べ、近海で採れた魚、それに野菜料理を中心とした食事でした。お肉料理はたまに、油もそれほど大量には使わない。つまり和食がメインの食事だったと言えます。
現代の食事を見てみると、ごはんを食べる量はピーク時の約半分に減り、肉料理をたくさん食べ、パンやパスタ、中華麺など、小麦製品を多く摂取しています。また、油をたっぷり使ったこってりとした料理が増えています。つまり、和食が減って洋食や中華が増えているのです。
畜産飼料の多くは海外から輸入されたトウモロコシや大豆粕に頼っているため、肉や牛乳、卵などが増えるとその分自給率は下がります。食用油も、小麦も、ほとんどが輸入品です。そう考えると、食文化の変化が食料自給率の低下をもたらした一因であることは間違いなさそうです(しかしその分、世界のおいしい料理や文化にふれ、食生活が豊かになったという一面もありますから、それを一概に否定することはできません)。

食料自給率低下のもう一つの要因に、「安い・早い・簡単」な加工食品に依存した食生活、あるいは「安さ」ばかりを求める日本の消費者の風潮があるのではないでしょうか。
冷凍食品や加工食品の多くは、人件費の安い中国や東南アジアの一部の地域で加工され、また、現地の安い食材が使用されています。
今年の1月、中国産の冷凍ギョウザに大量の農薬が検出され、食の安全を揺るがす大事件となりました。
消費者に不安が高まり、そこから、「食の安心・安全」を見直す機運が高まっているのも事実です。

そして今、「食料危機」が世界中を席巻しています。
トウモロコシや大豆を原料としたバイオ燃料の需要の高まりから、食料と燃料の競合が起こり、世界的な食料難に陥っています。
日本でも、乳製品や肉、油脂を使った加工食品(バター、マーガリン、食用油など)が軒並み値上がりし、庶民の家計を逼迫しています。
わたしたちが食べる食料を海外に依存するということは、海外の食料政策にわたしたちの暮らしが翻弄される、といった危険性を如実に表しているといえるのではないでしょうか。

食べものは、自分たちのいのちに直結しています。
今の日本の食料自給率の状況は、自分たちのいのちの手綱を外国に握られているのと同じこと、と言っても過言ではありません。
この状況を変える力を持つのは、一人ひとりの選択、消費行動にほかなりません。
わたしはここで、食事を全部和食に変えろ、と極端なことを言っているのではありません。
まずは冷凍食品を減らしてみる。次に「国産」「神奈川産」と表示のあるものを選ぶ。
できることから始めていけば、より安全で、おいしく、新鮮で、しかも日本の食料自給率向上にもつながる豊かな食生活にシフトしていけるはずなのです。


……ちなみに、我が家の食糧自給率について考えてみました。
ご興味のある方は、こちらをどうぞ。
posted by Waveよこはま at 17:23| 【エココラム】

2008年07月15日

空飛ぶ食べもの……フードマイレージ!


キタハラです。

みなさん、フードマイレージという言葉を聞いたことがありますか?
「フード=食べもの」と「マイレージ=輸送距離」。
まるで、飛行機に乗って食べものがやってくるような印象を受けますが、読んで字のごとし。
フードマイレージとは、食べものの重量と輸送距離を掛け合わせたもので、フードマイレージが大きくなればなるほど、輸送コストやエネルギーが大量に使われていると言うことができます。
(実際は空輸ばかりでなく、船便が一般的です)

梅干.jpg

農林水産省が2001年に行った試算によると、日本のフードマイレージは、世界でナンバーワン。総量でみると、群を抜いています。あまり自慢できることではありませんね。
例えばアメリカのフードマイレージは総量で3000億t・km弱、フランスは1000億t・kmちょっとに対し、日本は何と9000億t・km超! 
国民一人当たりを見ても7093t・kmと、世界のトップを走っています。

この、フードマイレージの異常なまでの高さは、いったい何を表しているのでしょうか。
まず日本の食生活は豊か、言葉を変えれば贅沢であるということ。好きな時に好きなものを、世界中から取り寄せて食べていると言えます。
もう一つ、日本は先進国の中でも断トツに食料自給率が低く(2006年度で39%)、食料の多くを海外に依存しているということです。

フードマイレージ・キャンペーンというホームページがありますが、ここでは、食べものが輸送される時に排出されるCO2をpoco(ポコ)という単位を使って表しています。
なるべく近いところで採れた食べものを選ぶことによってCO2を減らすことができる、という提案をしています。
食べものの重さと原産地によってフードマイレージをはかることのできる電卓もあり、我が家の食事のマイレージを知ることもできます。



さて、いよいよ夏真っ盛りです!
横浜市青葉区は意外と農家が多いため、あちこちに野菜の直売所があります。
その日の朝に採れたてのトマトやキュウリ、トウモロコシ、ズッキーニ、ゴーヤ、珍しいものでは金糸ウリ(そうめんかぼちゃとも呼ばれます)などが並び、お昼頃にはすっかり売り切れてしまうところもあるそうです。
旬の野菜は何と言っても色がきれい! 実もぎっしり詰まっていて瑞々しく、何よりも食べれば味が濃く、おいしくて、しかも夏に必要な栄養素がたっぷりです。
朝の気持ちいい時間帯にマイバッグを持って散歩して、旬の瑞々しい地場産野菜を買ってくれば、フードマイレージはいかに?
posted by Waveよこはま at 12:59| 【エココラム】

2008年07月02日

7月7日はキャンドルナイト! エコウェーブに参加しよう

キタハラです。

キャンドル.jpg

100万人のキャンドルナイトをご存知ですか?
夏至や冬至の夜にみんなで一斉に電気を消し、キャンドルの灯で夜を過ごすというイベントで、2003年の夏至に始まりました。
その輪はどんどん広がり、東京タワーの消灯など大きなイベントとも連動するようになりました。
今年は6月21日(夏至)から7月7日までをイベント期間とし、特に7月7日は洞爺湖サミットの開催と合わせ、20:00〜20:10の間、八都県市地球温暖化防止一斉行動が行われます。
神奈川県ではみなとみらい21や川崎のラチッタデッラ、箱根の彫刻の森美術館などで、一斉消灯のほかにライブやキャンドルナイト、電球型蛍光灯の配布など、かなりスペシャルなイベントが行われる予定です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

会場に足を運べない人は、自宅でスローな夜を過ごすのもおすすめです。
例えば20時から22時までの2時間、家の電気を消してキャンドルの灯でワインを傾ける、というのも一興です。
あるいはお風呂でアロマキャンドルを焚いてゆったりと湯船に浸かる、家族の語らいの時間を持つのもいいですね。

7月7日は折しも七夕。
彦星と織姫が年に一度の逢瀬を楽しむ日です。
みんなで灯を消して漆黒の夜空を見つめたら、もしかしたらこの都会の空にもくっきりと天の川が浮かぶかもしれません。
照明を消したら、どうぞテレビやパソコンのスタンバイもオフにして。
電気を消したら部屋中を見回してみると、意外と待機電源の小さな灯に囲まれていることに気づくと思います。
真っ暗闇の中で揺れるキャンドルの光だけを頼りに、愛しい家族の顔を見つめるのも、たまにはいいものだと思いますよ。
posted by Waveよこはま at 12:18| 【エココラム】

2008年06月23日

日本の森林について知ろう。

キタハラです。

080623見上げた木々.jpg

日本は世界に類をみない「水と緑の国」。国土の3分の2、約2,500万ヘクタールが森林で覆われています。森林というと屋久島や白神山地、知床半島など、豊かな自然と生態系が残る原生林をイメージしがちですが、実は日本の森林面積の約90%は天然林と人工林で構成され、人間社会と共生してきた歴史があるのです。

天然林は秋冬に葉を落とす広葉樹を主としてさまざまな植物が入り交じり、実を落として自然に森林が更新されます。人は天然林の一部に手を加え、「里山」と呼んで有効活用してきました。薪や炭などの燃料を採り、ドングリを拾ったり。里山は人に恵みを与えてくれる場として、大切に維持管理してたのです。

一方、人工林は杉や檜など建築用材として使いやすい針葉樹を植えた林で、太くて真っ直ぐな木が育つように「間伐」や「枝打ち」などの手入れをしてきました。間伐とは、木材を太くたくましく生長させるために、樹勢の弱い木や細い木を文字通り「間引き」すること。日本で生産される木材は杉や檜などの針葉樹。1本の立派な木を育てるには、約50〜60年かけて間伐や下草刈り、枝打ちなどの地道な手入れを重ねる。1ヘクタールの森林に約3,000本の苗を植えるのですが、そのうち約8割は間伐される運命にあります。

ところが今、日本の森林の多くは、手入れができないままに放置されています。戦後、日本は住宅難に陥り、大量の木材が必要だったことから多くの天然林を伐採し、大量に杉や檜ばかりを植えた時代があります(戦後の拡大造林)。高度経済成長期以降、木材は海外から輸入した方が安く手に入れられることから国産材の需要が減り、値段も急落。50年以上かけて育てた材木ですら十分な価格で取引されないため、間伐の手間を惜しんでしまうのです。

きちんと間伐が行われ、手入れされた森林は、隅々まで光が差し込んで空気が清々しく、枯れ葉や堆積して養分がたっぷりの土はふんわりとやわらか。山にふった雨や雪の水をろ過し、おいしい水をつくる。大雨の時は一時的に水を蓄え、ダムの役割を果たすのです。

また、森林には大気中の二酸化炭素を吸収し、光合成をして酸素を放出します。日本は京都議定書で2012年までに二酸化炭素などの温暖化ガスを6%削減することを義務づけられていますが、そのうちの3.9%は森林による二酸化炭素吸収でまかなおうとしています。しかし、現実には森林の再生は追いつかず、達成は難しい状況です。
豊かな水と緑を守るためにわたしたちができることは、いろいろあります。人工林の間伐を手伝うなどの森林ボランティア、里山を守るための活動などもいいでしょう。

小さな一歩は大切です。しかし、社会のしくみ自体が根本的に変わらなければ、大きな、具体的成果は上がりにくいもの。「消費のあり方」が変われば、大きな一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。

具体的には、家を建てる時は国産材を選ぶことが、一番です。国産材=高い、というイメージがあるが、産地とのネットワークがある工務店を探せば、若い世代でも十分に手が出るはずなのです。

posted by Waveよこはま at 18:59| 【エココラム】

2008年06月16日

家庭で生ゴミを堆肥化! 段ボールコンポスト


キタハラです。

全国的に梅雨入りし、気温も上がってきた今日この頃、家の様々なところの臭いが気にかかる季節になりました。

気になる臭いの筆頭は、もちろん台所から出る生ゴミ!
生ゴミの臭いの原因は、野菜やお肉のクズなどから出る腐敗臭です。
横浜市はG30の成果からか、燃えるゴミの収集日が週2日になり、その間の臭いの処理には誰もが頭を悩ませるのではないでしょうか。
また、生ゴミは水分を多く含んでいるため重量が増え、輸送時の環境負荷が増えるばかりでなく、ゴミを燃やす時のエネルギーも大量に消費するのです。
生ゴミを減らすことは、我が家の悪臭対策だけでなく、環境負荷の低減にもつながるのです。

我が家は、生ゴミの量はとても少ない方だと思います。
無農薬、低農薬の野菜を取り寄せているので、にんじんや大根、ごぼうなどの根菜は皮をむかずにきれいに洗ってそのままいただきます。
それだけでずいぶん生ゴミの量は変わってきます。
また、極力食べ残しをしないというのもポイントです。
日本人は何と、食品のうち約30%を食べ残しとして廃棄しているのです! 一日のうち一食分を生ゴミとして捨てている……。こんなもったいないことって、あるでしょうか。

話は戻りますが、我が家の生ゴミ救世主が、この段ボールコンポストです。

段ボールコンポスト.jpg

段ボールの中に籾殻の炭と食物有機物が腐植化したものが入っていて、それに生ゴミをポイポイ入れて、スコップでかき混ぜるのです。
そうすると、生ゴミが発酵して堆肥になります。常に発酵→分解が繰り返されているので、容量も増えないんですよ。我が家は約半年間生ゴミを投入し続けていますが、段ボールからあふれるようなことは今まで一度もありません。
米ぬかを入れたり、酵母液の残渣を入れたりすると、発酵が促進されます。発酵が進むとイヤな臭いもしません。不思議〜。普段はキャップをかけているので、虫も気になりませんよ!

何より、段ボールコンポストのいいところは、マンション暮らしでもベランダで使えること。場所もとらず、地面が近くになくても平気です。
生ゴミ処理機はなかなか高価ですし、場所もとりエネルギーも使うので、やはりこういったローテクでゴミが減らせるなら、いちばんですよね。
Waveの代表・金子のように、ミニブタが生ゴミを食べてくれる、という家はなかなかないので(^ ^);
さて、できあがった堆肥をどうしようか、頭を悩ませているキタハラ家です。畑でもやるか……。

★我が家の段ボールコンポストは、福岡にあるNPO法人循環生活研究所のものを使っています。

posted by Waveよこはま at 11:22| 【エココラム】

2008年06月11日

ピュア・シアバターにぞっこん!


キタハラです。

080611シアバター.jpg

5月末に横浜で行われたTICAD4(アフリカ開発会議)。
横浜は5月をアフリカ月間とし、アフリカン・フェスタなどの様々なイベントを行っていました。
キタハラはTICAD4の取材で毎日横浜に通い、アフリカの熱気を肌で感じていました。
取材の合間、ふらりと訪れたアフリカン・フェアで、ピュアなシアバター(未精製のシアバター)にふれ、その魅力のとりこになってしまいました。

シアバターとは、アフリカ・サバンナに自生するシアの木の実(シアナッツ)から採れる油脂で、食用や保湿用化粧品などに用いられます。化粧品としては近年、日本でも人気急上昇。例えばお肌の保湿剤、リップクリーム、ハンドクリームや爪のお手入れに、あるいはかかとやひじの角質をなめらかにする、ヘアクリームとして、そして、日焼け止めとしても優秀です。

アフリカン・フェアの会場では、シアナッツをすりつぶしてペースト状にし、練って乳化した油脂を取り出し、さらに煮て不純物を分離し、油脂分を撮り出す工程を実演していました。
ピュア・シアバターは、ほのかにカカオのような、あるいはココナッツのようでもある甘い香りがし、リッチで滑らかなさわり心地。
一般に売られているシアバターは、ここからさらに精製、漂白したものが多いのですが、ピュアなシアバターのほのかな香りとたっぷりした質感を知ってしまうと、もう、ピュアしか使えない! 
会場で売っていた残り1つを買い(これがまた、手づくりの瓢箪の容器に入っていて、何ともかわいらしいこと!)、早速、ボディケア、フェイスケアに大活躍です。

そしてこのシアバター、アフリカの女性たちのエンパワーメントと、貧困削減支援にも役立っています。UNDP(国連開発計画)、JICA(国際協力機構)などが協力し、シアバタープロジェクト(北部ガーナにおけるシアバター産業支援を通じた現地情勢のエンパワーメントと貧困削減)を立ち上げ、シアバターの加工からマーケティングに至るまで、多岐にわたる支援が行われています。
また、JETRO(日本貿易振興機構)は、原料としてのシアバターを輸出するだけでなく、付加価値を持った製品づくりを現地で支援するために、「シアバター石けん」の取り組みを始めています。
これら、コミュニティ・トレードを実現したシアバター製品は、生活の木で買うことができます。

posted by Waveよこはま at 11:34| 【エココラム】

2008年06月03日

6月は環境月間! 電球から始める我が家のエコ


キタハラです。

080611省エネ始めよう.jpg

6月は環境月間です。
神奈川県ではこの6月、「"NO” 白熱球キャンペーン」を行っています。
我が家の白熱球を電球型蛍光灯に切り替え、省エネ+家計の節約という、二兎を得ようとする取り組みです。

神奈川県の広報「県のたより」6月号によると、神奈川県の家庭では現在約835万個の白熱球が使用されているとのこと。
すべての白熱球が電球型蛍光灯に替わったら、1年間に約26万tのCO2削減につながります。これは、杉の木約3700本が1年間に吸収するCO2の量に相当すると言われています。
ちなみに、全国では200万t超のCO2削減効果があるようです。

電球型蛍光灯の消費電力は、白熱球に比べて約5分の1(例えば、12ワットの電球型蛍光灯と、54ワットの白熱球の明るさは同じ)。しかも寿命は6倍以上と長持ちです。白熱球に比べて値段が10倍近くするのが普及の妨げと言われてきましたが、導入費用と電気代のトータルのランニングコストでみると、約9カ月目にコストが逆転することがわかっています。
取り替えの手間やストックなど長い目で考えると、結局は電球型蛍光灯の方がおトクといえるのではないでしょうか。

今年に入って、白熱灯から蛍光灯への切り替えを促す動きが加速しているようです。
経済産業省が2012年までに白熱灯の生産を中止する方針を発表し、白熱灯からの撤退を表明するメーカーが相次いでいます。神奈川県の「"NO"白熱球キャンペーン」のほか、東京都では「白熱球一掃作戦」を展開するなど、地方自治体の動きも活発です。

日本国内の家庭が消費する電力のうち、約16%が照明によるものです。こまめにコンセントの抜き差しをする、極力エアコンを使わないなどの行動も大切ですが、電球を替えるだけで家庭の消費電力を3%以上も削減できるのなら、すぐにでも始めたほうがよいのではないでしょうか。

posted by Waveよこはま at 10:41| 【エココラム】

2008年05月26日

横浜からアフリカを見よう!


キタハラです。

080526.jpg
(写真は4月のアフリカン・フェスタのもよう)

今月28日から30日まで、横浜でTICAD IV(アフリカ開発会議)が開催されます。
TICADとは、Tokyo International Conference on African Developmentの略で、5年に1度日本で開催される、アフリカの開発がテーマの国際会議です。

横浜市は5月を「アフリカ月間」としています。
企画展や写真展、アフリカン・イルミネーション、アフリカン・フェスタ、市営地下鉄の各駅ではアフリカの国々のプレぜーテンションが行われたり、小学生が各国大使館を訪問したり、マラソン大会が開催されたり……と、市内ではTICADに関連したさまざまなイベントが行われています。

今回のTICADの主要なテーマは、以下の4つとなります。
1)成長の加速化
2)MDGs(ミレニアム開発目標)達成
3)平和の定着と民主化
4)環境・気候変動問題への対処

特に今回注目されるのが、(4)。7月に北海道・洞爺湖サミットが開催されることもあり、世界の耳目を集める重要な議論になることは間違いありません。
アフリカ諸国を中心とした低開発国は、気候変動対策よりも「今日の生活」、つまり保健衛生やインフラ整備の方が大切で、まずは経済発展を優先させたいというのが本音。温室効果ガスを大量に排出し、地球温暖化を引き起こした先進国に対する不満も、少なからずあるようです。
しかし、地球温暖化問題はすでに世界共通の喫緊の課題です。先進国も途上国も「共通だが差異ある責任」のもと、世界が一丸となって温暖化対策に取り組んでいかなければなりません。
そのため、このTICAD4でどのような地球温暖化対策のロードマップを描くのか、注目されているのです。

アフリカの開発問題を足がかりに、今、世界で何が起きているのか、自分たちは何をすべきなのかを考える。
TICAD4は、横浜から世界を知る大きなチャンスとなるはずです。

posted by Waveよこはま at 15:09| 【エココラム】

2008年05月18日

石けんも、使う量は少ないほうがいい。

キタハラです。

080518.jpg

食器を洗う時に、当たり前に使う洗剤。
その洗剤が、川の汚染に直結しているということには、意外と気づかないものです。
一般に流通している洗剤の多くは、少量で非常によく泡立ち、汚れもよく落ちる。そして水切れがよい、しかも安い。
しかし、ほとんどが「合成洗剤」。つまり、「合成界面活性剤」を使用しています。
合成界面活性剤には、石油由来や植物油脂由来のものがあります。河川で分解されにくく、川や海の生態系を壊す一因にもなります。
合成洗剤(だけではなく、その他の化学物質も含みますが)に汚染された魚が、巡り巡って私たちの食生活を蝕んでいるのも事実です。
また、合成界面活性剤は、洗濯用洗剤やシャンプー、化粧品などを通して直接わたしたちの体内に侵入し、皮膚障害や内臓障害などの原因になるとも言われています。

合成洗剤を使うより、石けんのほうが環境にやさしい。これは疑う余地はないでしょう。
しかし、石けんであれば大量に使ってよい、というわけではありません。石けんにだって、環境負荷はあるのですから。
なるべく石けんを使う量も少なくて済むよう、洗い方の工夫が必要です。

食べものによる汚れが浄化されるまでには、大量の水が必要です。
油はもっとも分解しにくいものの一つ。例えば大さじ1杯の油がきれいになるには、お風呂の水が約15杯分必要なのです。
コップ1杯の牛乳は浴槽11杯。お椀に1杯の味噌汁は、浴槽5杯分。
そう考えると、食べ残しを排水溝に流すだけで、相当に水を汚していることになるのです。

食器を洗う前は、古い布などで油汚れや醤油などの水分を吸収し、それらは燃えるゴミへ。
汚れがある程度落ちていれば、使う石けんの量も少なくて済みます。
キタハラ家では、食器洗いに使う石けんは、天ぷら油を再生した粉石けんを使っています。
粉石けんをそのままスポンジにつけて泡立てると、意外と大量の石けんを使うことになります。
そこで、少し大きめのカップに粉石けんを振り入れ、お湯で溶かして液状にし、それにスポンジを浸して泡立てます。
少量でよく泡立つので、使う量も最小限で済みます。

水を汚さないこと。水を大切に使うこと。
川と台所がつながっていることがイメージできれば、両立するのは簡単ですよ。


posted by Waveよこはま at 15:00| 【エココラム】

2008年05月12日

割り箸って、本当に環境を破壊しているの??


キタハラです。

森林イメージ

今、「マイ箸」のムーブメントは着実に広がっています。
1回限りで使い捨てる割り箸は、ゴミを増やすだけでなく、資源の無駄遣い、というのは明白な事実。
(それに、割り箸をゴミ袋に捨てると、ゴミ袋が破けやすい……といったデメリットもありますよね!)
しかし、そうとだけは言えない一面もあるのです。

「割り箸には間伐材を使っているものもあるんだから、エコなんじゃないの?」
こんなことを言う人がいます。
確かに、日本の人工林を保全するという意味では、間伐材を有効利用した割り箸は森林保全につながる側面があるのも事実です。

しかし、日本で流通している割り箸の99%は輸入品。90%は中国産と言われています。
中国では今、天然林の過度の伐採による森林荒廃が、水資源の不足や水質汚濁を引き起こしているとされています(割り箸だけが乱伐の原因ではないのですが)。
数年前、中国産割り箸に有毒な漂白剤や防カビ剤が含まれていたとして大問題になったことも、記憶に新しいところです。
最近、中国側は国内の木材需要の高まりから割り箸の値段を引き上げ、さらには森林資源の枯渇を心配して輸出規制をする動きも出ているそうです。

手元の割り箸一つから「森林破壊」と「森林保全」について考える。
そのうえで、ゴミを減らす選択肢の一つとして、マイ箸を持つ。

これも立派なエコ活動です。

posted by Waveよこはま at 10:42| 【エココラム】

2008年05月05日

「マイ箸」、使ってますか?


キタハラです。

最近、「マイ箸」を持つ人が増えているようです。かくいうキタハラ家でも、幾つかのマイ箸を持ち、使い比べをしています。写真は、我が家のマイ箸たち。どんなタイプが使いやすいか検証しています。

マイ箸

左上のコンパクトなものは、昨年冬のエコプロダクツ展で購入したものです。携帯ストラップにもなり(はずれてしまいましたが…)、小さくて持ち運びには最適。しかし、使っている途中で縮こまったりして、使い勝手はあまりよくありません。木部は黒檀で、最高級品?です。いつも化粧ポーチに入れ、マイ箸を忘れてきた時などに使っています。

その隣り、オレンジ色のケースの箸は、携帯性・使い勝手ともにGoodです。わたしの一番のお気に入り。小さくて軽い。しかも箸を伸ばして使う際にきちんと固定されるので、食べやすいです。ただ、とんこつラーメンを食べた以降は、匂いがとれづらかった……。

下の緑色の袋にくるまれているものは、マイ箸といったらコレ! というくらい、よく見かけるタイプでは? 今年のアースデーでゲットしました。布の袋で箸をクルクルっと巻き、携帯します。大きな鞄を持ち歩く人や、会社に置いておくのに適しているでしょう。
その下のタイプも、同様ですね。

右の2点は、ネジ式で組み立てるタイプのもの。シルバーの箸はペンホルダーのような形で、「背広の胸ポケットに入れるのにいい」と、夫に好評でした。箸の本体はステンレス。大振りで、女性が使うには手に余る? 感じです。使ううちに夫は「やっぱり、木の箸のほうが食べていて美味しい気がする」と言い出しました。

それで買ったのが、右端の箸。接合部のみ金属で、ほかの部分は手仕事によるものです。漆塗で、伝統工芸の粋と携帯性を兼ね備えています。試しにわたしも使わせてもらいましたが、手にしっくり馴染み、普通の箸ともまったく遜色ない使い心地でした。

箸を布袋に包んで持ち歩けば、レストランでの食事やコンビニの弁当を買う時に、割り箸を使わずに済みます。マイ箸を持つことで外食の際どれだけの割り箸を使わずに済んだのかを数えてみました。夫婦で外食が5回。計10膳の割り箸を使わなかったことになります。

マイ箸を使うのがスタンダードになると、不思議と割り箸には目が向かなくなります。なくてもまったく苦にならないのです。
使い捨て型の生活を見直せば、それだけゴミの量も減らせる、というわけです。

posted by Waveよこはま at 17:14| 【エココラム】

2008年04月21日

環境家計簿をつけてみよう!


横浜のイメージカット

キタハラです。

2008年から京都議定書の約束期間が始まり、日本は2008年〜2012年までに1990年比で温室効果ガスを6%削減するという国際的な公約を掲げています。排出量はエネルギー転換部門(発電)、産業部門(メーカーなど)、運輸部門(自動車や電車・交通など)、廃棄物、工業プロセス、そして民生部門(オフィスビルなどの業務部門と家庭部門に分かれる)と、部門ごとに計算されます。

1990年からの排出量の推移を見てみると、産業部門や運輸部門が減少に転じているのに対し、民生部門は右肩上がり。京都議定書の目標達成カギは、わたしたちの生活を見直すことにある、と言っても過言ではありません。

部門別排出量 排出量の推移
↑クリックで拡大!

そこで今、注目を集めているのが「環境家計簿」。我が家はどれだけのCO2を排出しているの? 省エネによってどれだけCO2を削減できたの? これを計算できるツールが、様々な自治体や企業のホームページで紹介されています(検索サイトで「環境家計簿」と入力してみてください。ネット上に打ち込むもの、エクセルファイルをダウンロードする形式のものなど、いろいろあります)。

使い方は簡単。電気、ガス、水道、ガソリンの使用量と金額を毎月チェックし、入力します。それぞれの使用量に、CO2排出係数を掛け合わせると、どれだけのCO2を排出したのかがわかります。例えば、一カ月で電気を100kW/h使ったとして、電気のCO2排出係数0.358と掛け合わせると、35.8kgのCO2を排出したことがわかるのです。

CO2排出量や削減量ばかりでなく、光熱水費がどれだけ節約できたのかもわかります。省エネは、地球環境にやさしいだけでなく、お財布にもやさしい。効果が目に見えると、がぜんやる気が出てくるはずですよ。

☆図2点はいずれも
出所)温室効果ガスインベントリオフィス
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより転載
posted by Waveよこはま at 11:19| 【エココラム】

2008年03月03日

日本は「リユース文化」の国


:

キタハラです。
 
大量のモノがあふれ、いとも簡単に捨てられていく今の日本。大量生産・大量消費社会のなかで、いつぞやから「使い捨て文化の国」と言われるようになりました。

しかし、資源の枯渇化やゴミ問題などから、この風潮を見直そうという動きが始まり、リサイクルやリユースなどの「3R」が積極的に推進されるようになりました。

よくよく考えてみると、使い捨てが当たり前になったのはここ数十年のことではないでしょうか。30代以上の人ならば、小さいころはコーラや炭酸ジュースを飲んだあと、びんを返せばお店の人から何十円かをもらっていたはずです。今でも、お祭りなんかで飲むラムネのびんがそうですよね。また、「サザエさん」では酒屋さんがお酒やビールのびんを回収しに来る様子がよく描かれています。

もっと遡ると、昔の家は建て替えるしても、必ず柱や梁などの材木は同じように柱として使っていましたし、書き損じの紙は「反古紙」として再利用。破れたりほつれた衣類は繕い直して何度でも着回していました。モノがない時代だからこそ、大切に、何度でも使っていたのでしょう。

日本ではこのようなリユース文化が廃れてしまった……と嘆くのはまだ早い。実はスタイルを変えてリユースの精神は脈々と受け継がれています。例えば、古本屋。フリーマーケット。リサイクルショップやアンティークショップ、古道具店なんかもリユースショップと言えそうですね。インターネットのオークションは、リユースの新たな形と言ってもいいかもしれません。

買う前に、捨てる前に、もう一度使えないか、誰かに再利用してもらえないか考えて、モノに新たな価値を与えることで、新しい「リユース文化」の構築につながるはずです。
posted by Waveよこはま at 10:30| 【エココラム】

2008年02月24日

LCAって何?


R0012328.jpg

キタハラです。

リユース食器と使い捨て容器、実際のところ、どっちの方が環境負荷が少ないのでしょうか。

一般に、イベントなどで使われるリユース食器は、軽量で堅牢なメラミンでつくられています(小規模のイベントなどでは、陶器やガラスなど普通の食器を使うこともあります)。当然、紙コップなどよりも製造時に使う原料やエネルギーのコストはかかります。また、廃棄の際も、ただ紙を燃やすよりも大量の燃料を使います。

ところが、リユース食器を何度も使うとなると、一回ごとに紙コップを捨てるよりも断然に環境負荷が少なくなります。例えばCO2排出量は2.7回以上、エネルギーの使用量は6.3回以上、水の消費量は2.7回以上、廃棄物としての量は4.7回以上の使用で、紙コップよりも環境負荷が少なくて済みます(リユース食器ネットワークHP参照)。プラスチックのリユースカップはだいたい20〜30回以上、皿であれば壊れない限りは5年以上は使えると言われています。

リユース食器に限らず、世の中のあらゆるプロダクト(製品)には、「ゆりかごから墓場まで」、つまり製造、輸送、販売、使用、再利用、廃棄というライフサイクルがあります。製品のライフサイクル全体を通してどれだけ環境負荷がかかっているのかを評価する手法を、LCA(Life Cycle Assessment:ライフサイクルアセスメント)といいます。

モノを買ったり売ったり使う際にLCAを気にしてみると、自然と「循環」が意識できるようになりますよ。
posted by Waveよこはま at 23:23| 【エココラム】

2008年02月18日

3Rの優先順位


R0012331.jpg

キタハラです。

みなさん、「3R」という言葉をご存知ですか? Reduce(リデュース:発生抑制)、Reuse(リユース:再使用)、Recycle(リサイクル:再生利用)の3つの英語の頭文字からつくられた造語で、限りある資源を有効に使い、社会のなかで循環させていこうという願いが込められています。

地球温暖化やゴミ問題など、環境問題が深刻になっている昨今、ゴミの分別などを通して「リサイクル」の意識が高まっています。「ペットボトルはリサイクルできるから環境にいい」と思っている人も多いことでしょう。確かに、回収したペットボトルは新たに繊維やペット樹脂に再生されます。しかし、ペットボトルを回収して運ぶ燃料や、機械を動かす動力、再生のために使う新たな原料などを考えると、エネルギーの使用量も、コスト的にも、いいことばかりとは言えなさそうです。

その点、「リユース」はどうでしょうか。リユースの代表選手が、ビールびんや一升びんです。ビールびんは20〜30回ほど繰り返し洗って使えるようにつくられているため、使う回数が多いほど資源を節約することができます。

そして、「リデュース」は、ゴミそのものを出さない、という考え方です。必要でないものは買わない、過剰な包装は断る、というように、リデュースを実践するには強い意志が必要となりますが……。2000年に制定された「循環型社会形成基本法」では、廃棄物を出さないリデュースを最優先課題に掲げています。

posted by Waveよこはま at 10:45| 【エココラム】

2008年02月10日

イベントやお祭りのゴミを減らそう


no-title

キタハラです。

お祭りでたこ焼きやお好み焼きを食べたり、ジュースやビールを飲んだりすると、必ずと言っていいほど大量のゴミが出ます。プラスチックのパック、輪ゴム、割り箸、発泡スチロールの容器、紙コップ、空き缶、ペットボトル…。「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「びん・缶」くらいの分別は行われますが、きちんと分別をしなかったり、ゴミ箱からゴミが溢れ出して散乱している光景も。これでは、せっかくのお祭りも台無しです。

お祭りやイベントの主催者側は、いつもこのゴミ問題に頭を悩ませています。大量のゴミは処分にお金がかかりますし、何より、イベント後のゴミの山に罪悪感を感じる人もいるんだとか…。

そんななか、使い捨ての容器をやめて、繰り返し洗って使える「リユース食器」を使うイベントが少しずつ増えてきています。100円程度のデポジット料金(預かり金)を払って皿やカップを借り、食べた後は返却することでお金が戻ってきます。

リユース食器を使うことで、ゴミの量が減るばかりでなく、CO2の排出量削減に貢献することができます。たとえば、1回限りで捨ててしまう紙コップと比べると、3回使ったリユースカップの方がCO2排出量が少なくて済むのです(コップの製造から廃棄までのライフサイクルで換算:リユース食器ネットワークHP参照)。これなら、参加した人も「ちょっと環境にいいことをした」という気分になりますね。

リユース食器を使うことで、イベントに出展する人にとっても、紙コップや容器のコストや手間が省けるので、まさに一挙両得。

使えば使うほど環境にやさしいリユース食器。イベントを考えている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
posted by Waveよこはま at 22:01| 【エココラム】