2009年04月23日

リユース食器の一歩先行くマイ食器

キタハラです。

アースデー.jpg

先の日曜日、キタハラ家では「アースデー東京」に行って来ました。
キタハラにとってアースデーは、仕事のネタ探し、取材先で知り合った人との再会、そして安全で美味しい食材やグッズとの出合いが得られるイベントで、毎年欠かさず足を運んでいます。
今年は生まれたばかりの娘を連れていきましたが、人の多さに途中でぐったりとしてしまいました。
公式発表によると、来場者は2日間で14万人だとか。
それだけ「地球のことを考えるお祭りに参加する人」が増え、「エコの環」が広がってきたと言えます。

Waveが活動を開始する直接のきっかけになったのが、2年前のアースデーです。
キタハラ家と金子家で一緒にアースデーに赴き、ランチを食べる時にリユース食器を借りました。
ビールを飲んで、ビンを返せば100円をもらえる。
代表とキタハラ氏にとっては初めての経験。
「こうすれば、ハロウィンでもゴミが出ないんだよな」と、食事を食べながら何やら真剣に話し込み、その半年後のハロウィンイベントではリユース食器を導入、さらに半年後にはWaveよこはまが立ち上がった……という経緯があります。

マイ食器.jpg

アースデーではすっかりリユース食器が定着したようですが、今年、特に目に付いたのは「マイカップ」「マイ食器」を持参する人の多さです。
リユース食器の貸し出しコーナーは、お昼前にはすでに長蛇の列で、ようやく借りられたと思ったら食べものにありつけるまでも大行列。これではちょっとうんざりです。
マイ食器を持っていれば、飲食ブースに並ぶだけ。圧倒的に楽ですよね。
キタハラたちの友人・Mファミリーは、お弁当を持ってきていたので、人混みにまみれることなく、小さい娘さんはニコニコでごはんを食べていたそうです。

一歩先行く人たちは、リユース食器よりもマイ食器の持参が当たり前で、楽。
おしゃれなスタイルとカッコいい食器(塗りのお弁当箱とか、ニュアンスのあるブリキの食器、飯ごうなど)に目を奪われ、「キタハラ家ではイベント参加時にマイ食器を持参しよう!」と、さっそく、ミーハー心丸出しで決意したのでした。

ちなみに、本当の「アースデー」とは、4月22日だそうです。
「地球の日」と名付けられ、世界各地で持続可能な社会を表現するためのイベントが行われています。

posted by Waveよこはま at 20:02| 【エココラム】

2009年04月10日

Waveから二人のエコピープルが誕生!!

キタハラです。

クロマツの森.jpg

だいぶ前の話になりますが……
昨年12月、代表とキタハラは、eco検定(環境社会検定試験)を受検しました。
今は空前の「検定」ブームです。eco検定では、環境と経済を両立させた持続可能な社会を目指すために、環境に対する幅広い知識を持ち合わせた人づくりを目的としています。
試験の内容は、地球温暖化から公害問題、生物多様性、食の安全、持続可能な社会システムに至るまで非常に幅広いものです。
もちろん、リユースを始めとする3Rについての基礎知識も求められます。

Waveでは、3Rを広めること、横浜からリユースの波をおこすことを活動の根幹においています。
リユースの大切さを伝えるためには、ただ皿を洗うだけではなく、なぜ今リユースが必要なのか、社会的、経済的な意味を理解したうえで発信することが必要です。
ただ、今日の環境問題は非常に幅広く、何を、どこから、どのように勉強すればいいのか難しいところです。
そこで、eco検定を一つのきっかけに、環境問題への認識を深めることができれば……と思って受験したのです。

そして結果は……
代表、キタハラともに合格しました。
合格すると「eco検定合格証」がもらえ、エコピープルとして認定されます。
エコピープルには情報交換や交流の場が設けられ、今後、さまざまな個人や団体とのつながりを得られることになります。
何より、受験勉強を通して、環境問題への総合的かつ体系的な知識を得られたのが収穫でした。
今後は、この知識をもとに「皿洗い」の実践を通して、リユースを広めるために何が必要なのかを考え、行動していきたいと考えています。


さて、おまけです。
eco検定合格の秘訣をお伝えしましょう。
過去問題を繰り返すよりも公式テキスト(改訂版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト)をしっかりと読みこなすことが合格への近道です。


特に、巻末の年表(環境行政の歩み)をしっかり頭にたたきこむのがポイント。
公害問題の発生、克服、自然保護の隆盛、地球温暖化問題での国際交渉などの流れをつかむことで、今の時代の機運とトレンドを読み解くことができます。
大ざっぱに時代の流れをつかんだら、各ポイントに落とし込んで用語やベースとなる背景を理解すると効率的だと思います。

eco検定、次回は7月26日です。
興味のある方、環境問題への知識を深めたい方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

posted by Waveよこはま at 22:33| 【エココラム】

2009年04月03日

リユースおむつ

ご無沙汰しております、キタハラです

昨年末以来、久しぶりの「エココラム」更新です。
産休中も少しでもコラムを更新しようとネタを仕込んでいましたが、まとめる前に赤ちゃんが産まれてしまいました……。
産後は「目(頭)を使わない」「重いものを持たない」「水をさわらない」の三箇条を守り、ともかく6週間は母体の回復にいそしみました。
2カ月経ったようやく今、復帰と相成りました。
今後また、環境問題の最新動向や、身の回りで実践できるエコ行動についてのコラム、そして新コーナーとして「読んでおきたい基本のエコ本」を紹介したいと思います。

090403布おむつ.jpg

さて、今回は産後第一段にふさわしい内容(?)です。
キタハラ家の赤ちゃんは、布おむつを使っています。
なぜ布おむつかって?? 
キタハラ夫妻はWaveの活動をしているから……という冗談はさておき、しかし、あながち笑い事でもなく、「一回使ったら捨てる」紙おむつよりも、「繰り返し洗って使い回す」布おむつのほうが、使っている自分たちも気持ちがいいからなのです。

紙おむつと布おむつの環境負荷を比較すると、ゴミの面では布おむつに軍配が上がります。
しかし、洗濯の際に水や洗剤を使うという意味では、必ずしも「布だから環境にやさしい」とは言いきれません。
それは、リユース食器でも同じですね。
要はゴミの問題だけでなく、「使い捨てをしない」という点で心理的なメリットがあるように思えます。

コストの面では布おむつのほうがかなりおトクなのは間違いありません。
我が家では、イギリス製の布おむつ「バンビーノミオ」一式を買ったのみで、あとは友人から布おむつやおむつライナー、おむつカバーなどをもらったので、ほとんどお金がかかっていません。
しかも、実家の母が、亡くなった祖母の着ていた浴衣をほどいてさらしにし、おむつに仕立ててくれたので、全部で100枚以上あります(これも立派なエコですね)。追加で購入する必要もほとんどないような気がします。
ただし、成長に合わせておむつカバーは買い替えなければなりません。
また、水道代、洗剤代は結構かかると思います。

使い心地については、大人でもそうかもしれませんが、洗い立ての布を肌につけるのはとても気持ちがよいもの。
赤ちゃんだってきっと同じだと思います。
赤ちゃんは、おむつが濡れれば不快なので泣いて知らせます。すぐに取り替えてあげればニッコニコ。「快/不快」の感覚が育ちやすいのも布おむつの特長と言えます。

「紙おむつ/布おむつ」を比較してみると、「紙の食器/リユース食器」とおもしろいくらいに共通していることがわかりますね。


……念のため、キタハラ家では紙おむつを批判しているわけでも、布おむつを推奨しているわけでもありません。
汚れたおむつをきれいに洗って干し、日に当てて乾かしてたたんで、きちっと並べるのが気持ちいいから。
おむつを換えた時の赤ちゃんの表情がかわいいから。
その一手間が、やっていて心地よいから。

……あれ? やっぱり布おむつはリユース食器と似ているかも……。


posted by Waveよこはま at 21:48| 【エココラム】

2008年12月27日

年内最終更新・横浜市の脱温暖化行動方針

キタハラです。

みなとみらい.jpg

Waveよこはまにとって、2008年はまさしく「環境元年」とも言うべき1年でした。
リユース食器の普及活動のなかで市民にリユースの大切さを訴えるとともに、メンバーそれぞれに環境意識が芽生え、日々の生活が少しずつ変わっていきました。
1年前の自分と、今の自分。1年前の社会と、今の社会。
この1年が、どれほどの大きな変化をもたらし、社会全体が「持続可能な社会(低炭素社会)」に向けて舵を切ることができたのか。それは、また来年以降の一人ひとりの「行動」に関わってくるのではないでしょうか。

キタハラはこの年末、日経BP社の地球温暖化問題専門サイト「ECOマネジメント」にて、横浜市の中田市長のインタビューをしました。

横浜市は今年、脱温暖化行動方針「CO-DO30(コード・サンジュウ)」において、温室効果ガス排出量を2025年までに30%、2050年までに60%をそれぞれ削減するという高い目標を掲げました。
横浜市はこれまで、G30(2010年度における全市のごみ排出量を2001年度に対して30%削減する目標)で早々に目標を達成し、市民が具体的に「行動」をするための仕組みづくりでは一日の長があると言えます。
ただ、温暖化問題はごみと異なり、目に見えるわけではありません。
目に見えない「CO2」というものに対して、いかに削減の「行動」を促していくか……。

2009年には横浜市は開港150周年を迎えます。市長はすでに50年後の開港200周年を見据え、来年をそれに向けた「スタートライン」と位置づけています。
温暖化問題も、今日明日のことを見るのではなく、50年後、100年後を見据えて、今から「行動」していかなければなりません。
その戦略について、市長自らが熱く語ったインタビュー。横浜市民の方には、ぜひお目通しいただきたい記事です。

インタビュー
横浜市長 中田宏氏
市民巻き込み大幅削減めざす[前編]
豊かさの概念を変革
2025年にGHG30%削減へ

2008年12月22日(月)公開

市民巻き込み大幅削減めざす[後編]
環境を「行動」する
仕組みづくりが行政の役割

2008年12月25日(木)公開



Waveよこはまでも、市長自らが「CO-DO30」について語った「第1回環境タウンミーティング」に参加。代表が「横浜市のイベントでぜひリユース食器を使ってほしい」とアピールしたところ、市長は「市主催のイベントでは今後、すべてリユース食器にする」と明言しました)


☆ ☆ ☆


さて、最後になりましたが、今年1年、このブログをご愛読くださいましてありがとうございました。
わたくしごとではありますが、来年1〜3月は産休のため、キタハラ担当の「エココラム」は不定期掲載とさせていただきます(とはいえ、心配なので懐に幾つか記事を書きためておいています^^)。
産休明けの4月以降、毎週更新を再開いたします。
それまでは、代表や副理事長、見習い・望月などにがんばってもらおうと思いますので、どうぞ応援ください。

今年1年、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。



posted by Waveよこはま at 10:19| 【エココラム】

2008年12月23日

低炭素社会を実現するためには?

キタハラです。
今回は、「温暖化対策のシナリオ・その4」。最終回です。
前回は「脱温暖化2050プロジェクト」の提案する2つの社会イメージをご紹介しましたが、今回は、低炭素社会を実現するためにできる方策についてお話します。

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Waveよこはまのメンバーは20代〜30代が中心です。小さな子どもがいたり、これから親になるという人もいます(もちろん結婚したい! という人も)。
わたしたちの寿命は、せいぜいあと50年程度。「2050年にCO2を70%削減できたかどうか」を見届けることができるかどうか、というところでしょう。
ところが、我々の子どもたちは、2050年にはまだバリバリ現役です。今のわたしたち同様、仕事に、社会活動に情熱を燃やしているころでしょう。その時の日本が、世界が、「もう世も末……」みたいな状況だったら、子どもたちは夢や希望を持って生きることができるでしょうか。

地球温暖化は、今後何十年かは間違いなく進んでいくことが予想されています。ただ、今のペースで温暖化が進み続けると、2100年の地球は、人が豊かに暮らしていくのは難しく、もしかしたら滅亡の危機、ということもあり得るのです。
子どもたちに未来を残していくためには、少しでも早く、かつ急激に、CO2を始めとする温室効果ガスの排出を減らし、低炭素社会をつくっていかなければなりません。
そこで、「脱温暖化2050プロジェクト」では、日本社会の得意分野と、文化的・社会的特性を生かした12の具体的方策を示しています。

この中には、個人でできる方策と、社会全体で取り組むべき方策が含まれています。
だいじなのは、「こんな社会に住みたい」とイメージできるかどうか。
それをわたしたちが求めていけば、行政も、企業も、「低炭素社会」に向けて舵を取るはずです。

以下に、12の具体的方策をご紹介します。
地球環境問題は、個人だけでも、企業だけでも、国家だけでも解決できません。
みんなで手を取りあって、未来世代へ豊かな社会を残すことが今、求められているのです。

01・自然にやさしい快適な住まい
02・「買う」から「賢く借りる」へ
03・地域の恵みを旬にいただく
04・森や木に包まれる暮らし
05・美しい未来を支える産業・ビジネス
06・情報共有でスムーズなモノの流れ
07・歩いて暮らせる街づくり
08・CO2をできるだけ出さずにつくった電気の供給
09・太陽と風力でエネルギーの地産地消
10・次世代エネルギー供給
11・いつでもどこでも「見える化」
12・自分たちの手で「低炭素社会」を実現

posted by Waveよこはま at 18:45| 【エココラム】

2008年12月10日

低炭素社会、二つのイメージ。

キタハラです。

今回は、「温暖化対策のシナリオ・その3」です。
日本が目指すべきこれからの社会のあり方とは?

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新聞や雑誌、テレビなどで「低炭素社会」という言葉を聞いたことはありませんか?
文字通り、地球温暖化の大きな原因となっているCO2(炭素)を減らし、炭素に依存しなくても生きていけるような社会を構築することを目指した言葉です。
そのために私たちがすべきなのは、CO2の排出量を減らすこと。日本では「2050年までにCO2を60〜80%減らす」という目標を掲げましたが、実際に「70%までは削減できる」との報告をまとめたのが国立環境研究所を始めとする「2050 日本低炭素社会シナリオチーム」の「脱温暖化2050プロジェクト」です。

シナリオでは、将来の日本社会のあり方について、二つのイメージを提案しています。
一つは「活力・成長志向の社会」。経済や社会の活力を重視し、1人当たりGDPは2%成長を続けます。技術革新によるブレイクスルーやリサイクルが進み、より便利で快適な社会を目指す都市型・個人主義の社会システムができあがります。ドラえもんが活躍しそうな社会のイメージですね。
もう一つは「ゆとり・足るを知る社会」。地方に人が分散し、コミュニティを重視する社会で、一人当たりGDPは1%程度のゆっくり成長です。地産地消は当たり前で「もったいない」精神で必要な分だけの生産、消費が行われ、社会的・文化的価値を尊ぶ傾向が強まります。トトロに出てくる「サツキとメイの家」のようなイメージの社会と言えます。

今後、どのような社会を志向するかは、今の我々の暮らしにかかっています。
日本はこれまで、経済成長を重視し、技術革新によって世界をリードし続けてきました。今後もその方向で、より環境重視型の技術を世界に提案していくことになるはずです。家電の効率はどんどん上がってよりエコ仕様となり、情報通信ネットワークもより高度に進化するでしょう。つまり、活力志向の社会が進んでいく可能性が強いと言えます。
一方で、「スローライフ」や「スローフード」が流行し、自分で畑をつくったり、田舎暮らしに憧れを持つ人が増えているのも事実です。少々値段が高くても国産で、生産者がわかる安全な食べものを求める、食べものばかりでなく、住宅でも地産地消を重視する人が出てきました。NPOバンクのような、従来とは異なる新たな金融システムも誕生しています。

二つの社会イメージは、どちらも今の社会のニーズを色濃く反映していると言えます。これらは決して相反する概念ではなく、うまく補完しあいながら進んでいくことが求められます。
わたしたちの次の世代に「未来」を残していくためには、具体的なイメージが必要です。
どんな社会をつくっていきたいのか、そのためには今、何をしなければならないのか。
今日から日々の生活の中で考えていきませんか?


詳しく知りたい方はこちらの本をご覧ください。
『日本低炭素社会のシナリオ―二酸化炭素70%削減の道筋』
西岡秀三・編著 日刊工業新聞社


posted by Waveよこはま at 19:12| 【エココラム】

2008年11月26日

バックキャスティングという考え方

キタハラです。
今回は、「温暖化対策のシナリオ・その2」と銘打ち、「バックキャスティング」という考え方についてご紹介します。

木になる柿.jpg

ものごとを取り組む時、誰しもが必ずといいほど目標を立て、それに向かって努力をするはずです。
しかし、目標の立て方は人それぞれ。
例えば、「今のわたし」ができることをコツコツと積み上げていくタイプの人がいます。こういうタイプは、目の前にある現状から将来の予測を立て、それに合わせてできる対策を立てていきます。ある意味、受動的とも言えます。
一方で、「将来こういうわたしになりたい」とビジョンを描き、その理想像に向かって突っ走る人がいます。いろいろな制約はあるものの、理想とする将来像に向けてそれに至る道筋を自分で切り拓いていくので、能動的、主体的と言えるでしょう。

前者のような目標の立て方を「フォアキャスティング」、後者を「バックキャスティング」といいます。

さて、温暖化対策のシナリオに話を移しましょう。
「地球温暖化は待ったなし」とはよく言われますが、現に気温は生態系が許容できる範囲を大幅に超えたレベルで上昇を続け、豪雨や猛暑などによる被害は激度、頻度ともに科学者の予想を遥かに上回るペースだといいます。
「2050年に世界の温室効果ガスの排出量を50%削減する」というテーマが国際公約になりつつありますが、それは「実現しなければ100年後の未来はない」ほどに緊迫した目標です。削減枠をどのように割り当てるか議論をしている間にも、着々と地球温暖化は進んでいるわけですから。

そんな状況のなかで、「地球温暖化が起こっているといっても、今はまだそれほどわたしたちの生活に不便はないし、もうちょっと様子を見ていても何とかなるのでは」と静観しているうちに、温暖化の進行によって地球環境が壊滅的な被害に遭ってしまったらどうなるでしょう。
地球温暖化対策は「フォアキャスティング型」ではもはや間に合わない、何かあってからでは遅いどころか、地球を滅亡させてはならない、というたいへんな問題をはらんでいるのです。
「近い将来に絶対に温暖化の進行を食い止める」という最低限の目標を達成するために、今、何をしなければならないのかを考え、すぐにでも対策を始めなければなりません。つまり、ここで必要になるのが「バックキャスティング」という考え方です。
早めに目標を決めることができれば、目標を達成するための道筋はその分、たくさんできることになります。一つの方法に縛られることなく、うまくいかなければ早めの軌道修正も可能です。

今、先進国の多くは、
・2050年までに60〜80%のCO2を削減する
・CO2を出さない国づくりを目指す
など、たいへん野心的な目標を掲げ、それに向けてさまざまな政策を打ち立てています。それをどのように実現していくか、国ごとに個性が現われています。北欧、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本……。比較してみるとなかなかおもしろいものですよ。
posted by Waveよこはま at 17:19| 【エココラム】

2008年11月20日

温暖化対策のシナリオって何?

キタハラです。

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先日、国立環境研究所で日本の温暖化対策シナリオを策定している研究員の方に取材をしてきました。
温暖化対策にシナリオなんてあるの? という方もいらっしゃるでしょう。
意外と耳慣れない言葉かもしれませんね。
「シナリオ」とは、温暖化の進行によってどのような影響が起こるのかを予想し、最悪の事態を回避するためにとるべき行動を示唆するもので、世界各国の研究機関がさまざまなシナリオをつくっています。

もっとも有名なものが、昨年発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書ではないでしょうか。
ここには、以下の4つのシナリオが提示されています。
・高度成長社会シナリオ(経済優先・グローバル化)
・多元化社会シナリオ(経済優先・地域主義)
・持続発展型社会シナリオ(グローバルに環境を考える)
・地域共存型社会シナリオ(ローカルに環境を考える)

キタハラが昨年書いた記事で、簡単に説明をしていますので、よかったら参考にしてください。
babycom ecology「あなたはどんな未来を選びますか? IPCCの4つのシナリオ」

日本にも、いろいろなシナリオがあります。
「日本は2050年までにCO2排出量を60〜80%削減する」というビジョンが今年の6月に発表されましたが(福田ビジョン)、これを実現するためにわたしたちは何をすればいいのかをまとめたものが、日本版のシナリオといえます。
例えば、日本の省エネルギー技術は世界一だと言われています。
大きなものだと火力発電所の送電ロスを減らす技術。日本の天然ガス火力発電、石炭火力発電の発電効率は世界最高水準です。
小さなものでは家電製品。エアコンの消費電力の少なさは世界の中でも群を抜いています。冷蔵庫も、テレビも然りです。
自動車の燃費の向上も目を見張るものがありますね。
これらの技術を最大限に導入し、かつ日常生活のなかで人びとがこまめに省エネ行動を起こすことで、大幅なCO2削減の可能性がある、ということを示しているわけです。

次回以降、日本版のシナリオの考え方について、そのポイントをお伝えしたいと思います。

posted by Waveよこはま at 18:08| 【エココラム】

2008年11月13日

エコドライブのススメ

キタハラです。

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地球温暖化を防止するために、わたしたち一般市民ができること。
リユースを意識すること、電気をこまめに消すことなどはもはや一般常識。
なかなかできないのが、なるべくクルマに乗らずに公共交通機関を利用することではないでしょうか。
クルマがあるとやはり便利なので、ついつい近距離でもクルマに乗って移動してしまう……という方がほとんどでは?
もちろんクルマに乗らずに過ごせるのであればそれはそれでいいのでしょうが、クルマを運転すること自体を楽しむ、またクルマで家族や友人たちとレジャーをするという楽しみをガマンしてまでecoを目指すのは、あまり健康的とは言えません。

そこでおすすめしたいのが「エコドライブ」。
実は11月は「エコドライブ推進月間」なのです。ご存知でしたか?
紅葉シーズンで行楽に出かける人が多いから、ということらしいです。
運転中にちょっとしたことに気を使うだけで、ぐっとクルマの燃費が上がるので、CO2排出量が減るばかりでなく、お財布にもやさしくなります。

ここで、環境省が発表している「エコドライブ10のすすめ」をご紹介します。
できるところからぜひ実践してみてください。
燃費がぐんぐん上がると、ますますドライブが楽しくなるはずですよ。

(1) ふんわりアクセル『eスタート』
…やさしい発進を心がけましょう
(2) 加減速の少ない運転
…車間距離は余裕をもって、交通状況に応じた安全な定速走行に努めましょう。
(3) 早めのアクセルオフ
…エンジンブレーキを積極的に使いましょう。
(4) エアコンの使用を控えめに
…車内を冷やし過ぎないようにしましょう。
(5) アイドリングストップ
…無用なアイドリングをやめましょう。
(6) 暖機運転は適切に
…エンジンをかけたらすぐ出発しましょう。
(7) 道路交通情報の活用
…出かける前に計画・準備をして、渋滞や道路障害等の情報をチェックしましょう。
(8) タイヤの空気圧をこまめにチェック
…タイヤの空気圧を適正に保つなど、確実な点検・整備を実施しましょう。
(9) 不要な荷物は積まずに走行
…不要な荷物を積まないようにしましょう。
(10) 駐車場所に注意
…渋滞などをまねくことから、違法駐車はやめましょう。

なお、エコドライブについて詳しくは、コチラをご覧ください。

ちなみにWaveの代表・金子の本職はガソリンスタンドです。クルマについての相談もぜひどうぞ! きっとエコドライブにも詳しいはず……?!
posted by Waveよこはま at 00:17| 【エココラム】

2008年10月21日

ドリンクは、紙パックよりもびんのほうがおいしい!

キタハラです。

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キタハラ家ではあまり牛乳を飲みませんが、時々買う時は、なるべく某生協のびん牛乳を買うようにしています。
乳牛にストレスを与えない環境で、エサの安全性にこだわった牛乳の味は、さっぱりしたあまみが特徴。味の美味しさで選んでいることはもちろんですが、実は、リユースびんを採用していることのほうが大きかったりします。

というのも、紙パックの牛乳よりもびん牛乳のほうが、飲んだ後の容器の処理が圧倒的に楽なのです。
紙パックの場合、洗って乾かしてから切る。その手間が意外と面倒なんですよね。
ところがびんの場合は、洗って乾かすだけ。紙よりもずっと早く乾きます。
回収は生協がしてくれることを考えると(キタハラ家の場合は店舗に持っていくのですが)、びん牛乳は本当に手間入らずなんです。

あと、牛乳の品質や味を保つという点でも、びんの方に軍配が上がります。
冷蔵庫に牛乳を入れておくと、ほかの食材のにおいが移ったり、注ぎ口周辺が酸化してくさくなったりしますが、びん牛乳の場合はにおいの移染が少なく、そのぶん劣化しにくいので、おいしく飲めます。

それに、リサイクルよりもリユースのほうが、地球環境に負荷がかからない(これは、Waveの活動そのものなのですが……)。
紙パックはリサイクルするとしても、同じ紙パックとしては使えません。リユースびんなら、洗浄してまた牛乳を詰めれば、同じように使えます。リサイクルよりもリユースのほうが、コスト的にもエネルギー的にもメリットが大きいのです。

これは何も、牛乳に限ったことではありません。
紙パックのお酒よりも一升瓶のお酒のほうが美味しい。
ビールだって缶よりもびんのほうが美味しく感じる。
ジュースだって水だって、それは同じことです。

惜しむらくは、生協の場合はびんの形状を統一して他生協同士でも同じびんを使えるような仕組みをつくっているのですが(「R」というマークがついていて、「Rびん」という名称で規格統一しています)、一般の酒やジュースなどの場合は、企業や商品ごとにデザインや形状が異なるため、リユースのシステムがきちんと確立されていないこと。
社会全体でびんのリユースが進むためには、企業や行政を含めた横のつながりが必要です。

それをつくるのは、わたしたち一般市民の声だと思います。
まずは紙パックやペットボトル、缶からびんへ。選択の視点を少し変えてみませんか?


posted by Waveよこはま at 22:38| 【エココラム】

2008年10月17日

せっけんで洗えば手は荒れない

キタハラです。

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今週、Wave代表金子、副理事長の北原、そしてキタハラの3名で、せっけん洗浄の実験を行いました。
エコ派の方にとっては、洗濯や食器洗い、そしてシャンプーからボディーソープまで、せっけんを使うのは常識だと思います。
キタハラ家でも、もう5年以上前から、「洗う」に関することはすべてせっけん(+重曹、クエン酸、酸素系漂白剤)で行っています。

しかし……
Waveよこはまでは、業務として「食器貸し出し」と「食器洗浄」を行っています。
保健所の指導要項を守り、衛生的にも問題のない状態を常にキープしなければなりません。
そのため、強力で確実な洗浄力と殺菌力……と考え、いわゆる「市販の洗剤」と、「塩素系漂白剤」の2本セット、+ゴム手袋、というのが、これまで標準装備でした。

実は、キタハラ的には、その現状に対して、「ヒトコト言わせて!」という気持ちがなかったとは言えません。
実際に何度かは、「ゴミを減らして、環境中に合成洗剤をたれ流すのか。矛盾してはいないか」などと苦言を呈したこともあります。

しかし、代表も、副理事長も、口を揃えて「まずは、自分たちのできる範囲からでなければ、やれない」、と。今はともかく洗うことに慣れる、効率よく洗うことができるようになることが優先だと言います。
どちらも、家庭では食器洗いをするような人ではないし(笑)、まずはコンプライアンス(保健所の指導を遵守する)を満たすことが大切、と力説していたので、しばらく様子を見ていました。

夏祭りシーズンの忙しさが一段落したころ、代表から「そろそろ、洗剤について考え直したい。いろいろ教えてほしい」と声がかかりました。
それで、今回の「エコ洗浄テスト」に至ったわけです。

まずは、せっけん洗浄の際の注意点についてレクチャーしました。
せっけんを使う前に汚れの程度で食器を大別する、予洗い(油分を先に落としておく)などについて事前に確認。次に、せっけんは「油脂で油を落とす」原理であること、せっけんは「泡で汚れを落とす」という性質があるので十分に泡立てて使うこと等のポイントを説明し、実際に洗う作業に入りました。
結果的に、合成洗剤を使っても、せっけんで洗っても、洗い上がりに差はないことがわかり(当たり前ですが)、いつもと同じように、とてもピカピカに洗い上がりました。

二人とも、「全然問題ないね」「きれいだね」と、大満足。
洗っている途中、ゴム手袋を使うのがまどろっこしくなりがちですが、「せっけんを使う場合は、ゴム手袋がなくても手が荒れないね」「合成洗剤を使うと、どんなに油でドロドロでも汚れが浮いてくるんだよ。よく考えてみると恐ろしいよな」ということに気づいていました。
キタハラにとっては「そんなの、常識じゃん」。毎朝毎晩せっけんで食器洗いをしていますが(油を使わない時は、タワシやアクリルたわしで水洗いのみ)、ゴム手袋を使わなくても、これまで、一度たりとも手が荒れたことはありません。
ですが、大切なのは、自分たちで実感し、仕組みがわかったうえでそれを実行すること。そうでなければ、自分たちの活動を自分たちの口できちんと伝えることはできません。

Waveよこはまの歩みは、決して早いとは言えません。
しかし、自分たちでできることを少しずつ積み重ね、確実にものにしながら、一歩一歩成長していきます。
イベントなどで気づいたことがあれば、ぜひ、いろいろアドバイスしてください。
そして、「横浜からリユースの波をおこす!」「横浜をエコにする!」を大勢に広めていけるよう、力を貸していただければうれしく思います。



posted by Waveよこはま at 22:27| 【エココラム】

2008年10月10日

Waveの本拠地で開催される「田園コンサート」のお知らせ

キタハラです。

はさかけ

先週の日曜日、10月5日に、Waveよこはまスタッフ数名で稲刈りに参加してきました。
Waveの本拠地、横浜市青葉区の北のはずれに、「寺家ふるさと村」という昔ながらの田園風景が残る一帯があります。そこで無農薬の野菜や米をつくっている自然農のNPO「農に学ぶ環境教育ネットワーク」が、10月12日に「田園ふれあいコンサート」を開催します。
Waveよこはまでも、リユース食器の貸し出し、およびスタッフがボランティアとして参加します。

田園ふれあいコンサートでは、田んぼひろばで親子の食育ワークショップや、森の産物でおもちゃをつくるイベント、地元アーティストによるミニコンサート、そしてフォークソングの大御所・小室等さんによる「かがり火」コンサートを開催します。
ふるさと村の自然のなかで、実りの秋に感謝しながら、小室さんの美しい歌声に癒されてみてはいかがでしょうか。

日時:10月12日(日)
会場:横浜市寺家ふるさと村「大池」手前
(東急田園都市線青葉台駅より「鴨志田団地」または「寺家町」下車。駐車場が限られているため、公共交通機関をご利用ください)
プログラム:
田んぼ広場開場 10:00〜14:00(森のワークショップ、食育講座は10:00〜12:00)
コンサート1部(地元アーティストによる公演)13:00〜14:00
コンサート2部(小室等さん、ゆいさんを迎えての「かがり火コンサート」)16:30〜18:30、開場15:30
☆コンサート2部のみ、開催協力金として大人1000円、子ども500円必要です。
☆足場が悪い可能性がありますので、なるべく長靴や汚れてもよい服装でお越しください。

なお、コンサートは田んぼで行うため、前日や当日の天候によって足場が悪くなった場合などは、やむを得ず中止することがあります。当日の朝、開催の可否をホームページで案内します。必ずご確認のうえ、ご来場ください。

のぶちゃんとわたし

ちなみに、稲刈りに参加して、つくづく「無農薬はあまくない!」と実感。
機械が入らない谷戸なので、すべて鎌で刈らなければならず腰は痛いわ、雑草が生い茂って草に負けるわ、長靴すら非力で裸足で田んぼに脚をつっこむわで、大騒ぎ。
しかし、赤とんぼ、バッタ、ザリガニ、蜘蛛、カマキリ、カエルなど、多種多様な田んぼの生物とふれあうことができ、「いのちが生きる農の風景とは、本来こういうものなんだ」ということが身にしみてわかりました。
久しぶりに泥だらけになって、いい汗をかきましたよ!
みんな、「たまには農作業もいいもんだね」などとのんきなことを言っていましたが、これを毎日やっている自然農の方々には本当に頭が下がります。
いち消費者としてできることを、真剣に考えていきたいものです。

泥んこ三兄弟

posted by Waveよこはま at 10:21| 【エココラム】

2008年09月29日

重曹マスターになれば、掃除がみるみる楽になる!

キタハラです。

重曹

昔からふくらし粉や磨き粉として用いられてきた重曹が、ここ数年、静かなブームを巻き起こしています。
重曹はそもそも人が食べても害がありません(そもそも、食品にも使われているくらいですから!)。小さな子どもがいる家庭でも、安心して使えます。
pH8.2のごく弱いアルカリ性。この性質を利用し、クレンザーや消臭剤、洗剤として、多用途に使えます。
安くて使いやすい重曹と石けんで、家庭で発生する汚れの大部分がきれいになってしまうのです。

重曹が得意なのは、ガンコな油汚れやコゲつき。
油汚れでガチガチになってしまったガスレンジの五徳に重曹と水をふりかけ、タワシでゴシゴシこすると、あら不思議、あっという間にきれいになってしまいます。
鍋の底にこびりついたコゲだってお手の物。こすっても落ちない汚れは、重曹を入れて煮立ててひと晩置いておくと、汚れがどんどん浮かび上がってきます。
重曹のアルカリが油汚れを浮き上がらせて、分解してくれるのです。

また、重曹は脱臭剤としてもすぐれた効果を発揮します。
生ゴミなどが酸化する過程で匂いを中和してくれます。台所の排水口や、生ゴミを入れたゴミ箱にささっとふりかけておくとよいでしょう。
靴箱や冷蔵庫などに置いても効果的。この場合、フタのない皿やカップなどに入れておきましょう。1〜2カ月は効果が持続します(脱臭用途の次に洗剤として使うと無駄がない)。

重曹は入浴剤としても優秀です。
お湯を沸かした湯船に重曹を一つかみ入れて浸かってみましょう。お湯がなめらかになり、湯上がりがしっとりします。
温泉でも「美人の湯」と呼ばれるお湯は、弱アルカリ性です。つまり、重曹水と同じ原理。湯冷めしにくく、お肌がつるつるピカピカになります。
残り湯を洗濯に使うと、弱アルカリ性の成分が石けんの洗浄効果を高めてくれます。
また、浴槽のお湯を抜く時に、一緒にスポンジで洗い流せば、洗剤は使わなくても十分きれいになります。

誰でも簡単に使え、安全な重曹。さっそく重曹ライフ、始めてみませんか?
posted by Waveよこはま at 23:16| 【エココラム】

2008年09月18日

亀の子タワシでシンプル食器洗い

キタハラです。

亀の子タワシ

環境に配慮した生活をする人にはすでに常識の、石けん生活。
石けん派であれば環境にやさしい……? ちょっと待って。
石けんを使う前に、そもそもその汚れ、洗剤が必要か考えてみてください。

例えば、紅茶を飲んだだけのカップや、おせんべいを並べただけのお皿。
本当に石けんを使って汚れを落とす必要があるのでしょうか。
ささっと水で洗い流すだけで、十分に汚れは落ちませんか?

例えば、服に醤油やソースをこぼしてしまった時、まずどんな行動をとりますか?
すぐに水やお湯で汚れた部分を濡らし、可能な限り汚れを拭きとるはずです。
水だけでは元通りにするのは難しいのですが、すぐに対処することで、汚れの付着を最小限に止めることができます。その後、必要に応じて洗剤を使えばきれいになるはずです。
食器も同じ。繊維と違うので汚れはしみ込みにくいのですが、それでも、時間が経つほど汚れが落ちにくくなり、きれいにするにはそれだけ大量の水や洗剤を使うことになります。
食べ終わったらさっと汚れを古布でぬぐい取り、素早く水orお湯洗い、これが鉄則です。
油汚れがひどいものだけ、石けんを使うようにしましょう。

ちなみに、食器洗いにおすすめなのが、昔ながらの亀の子タワシです。
焼魚を食べた後の汚れも、使った後のまな板も、すき焼き後の鉄鍋も、お湯と亀の子タワシでさっと洗えば、驚くほどきれいになります。
亀の子タワシはパーム椰子やシュロの繊維を束ね、針金で巻いただけの、シンプルな構造です。
植物の持つ弾力性、柔軟性により、使い込むほどに繊維がしなやかになります。
水切れもよいので、使った後のお手入れも簡単。

普段のわたしたちの生活を見回してみると、洗う=洗剤を使う、が習慣化しているようです。
合成洗剤を使うよりは石けんのほうが、はるかに環境負荷が少ないことは確かですが、石けんでもただの水洗いよりは水を汚すのです。
水洗いだけで済むもの、そうでないものを選り分け、「環境中に戻す水」はなるべくきれいな状態にして流すようにしましょう。

posted by Waveよこはま at 23:27| 【エココラム】

2008年09月10日

週1回の「休肉日」??


キタハラです。

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9月8日の朝日新聞夕刊に、おもしろい記事がありました。
内容をかいつまんで説明すると、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のパチャウリ議長が、肉の消費量を減らすことで温室効果ガスの削減に貢献すると主張し、「週1回の休肉日」を提案した、というわけらしい(ちなみに、パチャウリ議長はベジタリアンとのこと)。

牛や羊などがゲップで出すメタンガスは、温室効果ガスの全量の5%を占めると言われています。ほかにも糞尿などから放出されるメタンは、CO2よりも濃度が高く、対策が緊急の課題とされています(かといって、牛のゲップを止めることはできないのですが)。
広大な牧場をつくるために森林を伐採する、牛や豚が食べる穀物飼料の製造と輸送にかかるコスト、バーチャルウォーター……。確かに、畜産は多大なエネルギーを消費する産業と言えます。
パチャウリ氏は、「食肉産業全体が排出する温室効果ガスは、世界の5分の1近くを占める」とまで言ったそうです。

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牛や豚など、畜産物を育てるのには、どれくらいのエネルギーが必要なのでしょう。それをわかりやすく示す指標に、「バーチャルウォーター」があります。
環境省のバーチャルウォーターサイトによると、牛や豚のエサになるトウモロコシ1kgを育てるには、潅漑用水として1800リットルの水が必要。牛は穀物飼料を大量に食べて育ちます。つまり、牛肉1kgを生産するには、その約20000倍もの水が必要になるのです。しかも畜産飼料の大部分は輸入に頼っているので、結局は見えない「水」を輸入していることになるのです。

例えば牛肉1kgをつくるために必要な水は、20600m3/t。豚肉は5900m3/t、鶏肉は4500m3/t、鶏卵は3200m3/t。これは、畜産物が食べるエサの量(飼料要求率)に比例していると言えます。いかに牛肉が大量の水を使っているのかがわかりますよね。
野菜はというと、玉ねぎ158m3/t、じゃがいも185m3/t、にんじん183m3/tと、肉類とは比較にならないほど値が小さい。
ちなみに、米は1kgあたり3700m3/tと、意外にも多くの水を使っています。しかし、米はほぼ日本で自給していますから、水も自前で賄っていると言えるでしょう。

「地球温暖化防止のために肉を食べないようにしましょう」と言っても現実的には難しいものですが、食糧価格の高騰や水需要の逼迫など、世界の状況に目を向けると、自分たちの食習慣と無関係ではないことがわかります。
何より、自分たちの近くの地域で採れた旬の野菜や果物は、このうえなく美味しい! しかも、ヘルシーで健康に良いのです。食卓に必ずしも肉がなくても、豊かな食生活は可能なのです。

パチャウリ議長の言った「週1回の休肉日」、これからはちょっと意識してみてもいいかもしれません。
posted by Waveよこはま at 16:55| 【エココラム】

2008年09月05日

2008年の夏を振り返る……今年は暑かった?

キタハラです。

夏の花火.jpg

8月が終わりましたね。
昨年は記録的な猛暑(国内最高気温を更新)、今年はゲリラ豪雨の頻発と、毎年、夏には「劇的」な気象の変化が訪れているようです。
「今年の夏は暑かった!」と思われている方も多いと思いますが、実は去年に比べるとこれでもだいぶ涼しい方だったのですよ。

昨年は、東京では最高気温が30度以上の真夏日が27日間、朝の気温が25度を下らない熱帯夜が22日間。最高気温が35度を超える猛暑日は、6日もありました。
(そう、この年の気象の一大ニュースとして、最高気温が35度を超える日を「猛暑日」という定義が、初めて定められたのでした)
今年は、真夏日が20日間、猛暑日はわずかに1日です(最高気温が34度台後半という日は結構ありましたが)。熱帯夜は14日間です。
特に8月24日以降続いた雨の影響も大きいのでしょうが、暑さのピークはお盆とともに去りにけり……といった傾向でした。

その分、1時間に50ミリを超える大雨や、突然の雷など、「ゲリラ豪雨」あるいは「ゲリラ雷雨」がわたしたちを悩ませました。熱帯のスコールだって、こんなにはひどく降らないはずですよ……。
かくいうキタハラも、買い物をしに駅前のデパ地下に入ったら、たった15分の間に外は大荒れ。雷はピカピカ、近くでドーンドーンと大きな音がして、正直、怖いなあと思うほど。ゲリラ豪雨には傘では太刀打ちできないので、重い荷物を持ちながら30分ほど途方に暮れたものです。

9月に入ってまた最高気温が30度を超える日が続きましたが、来週からは湿度が下がり、秋の風が吹いてくるそうです。
Waveよこはまも、またまたイベントに忙しくなりそうです。
どこかのお祭りで見かけたら、ぜひ声をかけてくださいね!
posted by Waveよこはま at 18:49| 【エココラム】

2008年08月28日

神奈川の環境家計簿・エコボを使ってみました

キタハラです。

神奈川県のつくるインターネット環境家計簿「エコボ」をご存知ですか?

環境家計簿には、いろいろなタイプがあります。
企業がつくっているもの、行政のつくっているもの、エクセルのテンプレートをダウンロードして使うもの……さまざまですが、せっかく神奈川県に住んでいるので、神奈川独自のものを使ってみることにしました。

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エコボでは、まず自分がどこに住んでいるのか、何人家族か、一戸建てか集合住宅か(木造か非木造か)を登録し、自宅にある大型家電(洗濯機、冷蔵庫、テレビ、エアコンなど)の購入年数などのアンケートに答えます。
その後、入力画面に進みます。
電気(kWh)、水道(m3)、ガス(Mm3)、灯油(L)、ガソリン(L)など、その月のエネルギーの使用量を入力すると、それぞれのCO2排出係数に応じたCO2排出量が計算され、自分たち家族が毎月どれくらいのCO2を排出したのかが一目瞭然です。
過去にさかのぼって登録することもでき、今月のCO2排出量が、前月、次月、前年同月と比較して多いのか少ないのか、確認することもできます。
キタハラ家も、過去2年分くらいのデータは残してあるので、さっそく入力してみようと思います。
今年の1月、家の白熱球を電球型蛍光ランプに取り替え、待機電力をカットできるスイッチ式のコンセントに切り替えたので、その成果がどれくらい出ているのか、比較してみたいのです。ちなみに、目標値は「前年比マイナス6%」。果たして達成できているのでしょうか……。

「エコボ」のおもしろいところは、CO2排出量が類似世帯(2人家族で非木造集合住宅在住など)の平均よりも少ない場合、1kg-CO2あたり1ポイントが付与されます。これを足した数字をもとにeco評価ランキングが行われ、「エコボ」に登録している県内の人たちと、我が家のエコ度を競うことができます。
ちなみに、我が家は自家用車を持っていなので、ガソリン分のCO2排出量がすべてポイントになります。ランキング順位は相当高くなりそうです。

ただし、「エコボ」を使うには、神奈川県の「マイアジェンダ(=私の実践行動)制度」に登録しなければなりません。
持続可能な社会を実現するため、個人や組織が環境に配慮した自主的な取り組みを宣言し、それを登録します。
「アイドリングストップやエコドライブに取り組む」「節水や水の再利用をする」など、全部で35項目から自分のできる項目を選んで登録する、or、35項目が多いと思う人のために、10項目から選べる「もったいないバージョン」もあります。
インターネットから登録する人はこちら

登録したからと言って、何かが変わる、というわけではありません。自分がそれを実践できるかどうか、それにつきます。
環境家計簿も同じ。ただつけるだけではなく、我が家のエネルギー使用状況を把握し、地球のために何ができるのかを考える。
実は、エネルギーの節約は、家計の節約でもあるので、地球にもお財布にもやさしい。まさにコ・ベネフィットです。


posted by Waveよこはま at 10:41| 【エココラム】

2008年08月19日

ゲリラ豪雨と温暖化の関係

キタハラです。

夏ですね.jpg

最近、全国各地で局地的な豪雨が頻繁に起こっています。
1時間に50ミリどころか、100ミリを超す激しい雨、そして風。
道路は瞬間にして水浸しになり、数メートル歩くだけでも全身がずぶぬれになってしまいます。
それなのに、隣りの市ではまったく何ともなかったり……。
東京では8月5日、下水道のマンホール内で作業をしていた5名が流される事故が起きました(亡くなった方のご冥福をお祈りします)。
一部報道では「ゲリラ豪雨」という表現がなされていますが、瞬間的に激しい雨が降り、それが甚大な災害を引き起こしてしまうという意味では、まさに「ゲリラ的」とも言えます。

さて、この「ゲリラ豪雨」ですが、地球温暖化との関係が指摘されています。
近年、このような突発的な豪雨や猛暑、台風の巨大化、水不足など、異常気象が多くなったと実感している方も多いと思いますが、それらは全て温暖化と関係があるのでしょうか?

答えは……「今のところはまだわからない」というのが本当のところです。
1年ほど前、日本、カナダ、イギリスの気象予報士が地球温暖化と気候変動について語るイベントの取材をしたのですが、その際、予報したちは口を揃えて「日々の天気の積み重ねである“気象”の一つを、気候変動という大きな流れに直接結びつけることは危険である」と述べました。
その日起きた豪雨は必ずしも温暖化が原因であるわけではない。
ただ、データが積み重なることで、異常気象の一つひとつにある法則性が見つかり、大きなトレンドを形成していけば、地球温暖化という気候変動との明確な関連が見つかる可能性はあります。

例えば日本では、この10年の間に1時間に50ミリ以上の雨が降る回数はこの10年で3000回に上るといい、100ミリを超える極端な豪雨はこの30年間で2.3倍に増加しているそうです。
このことから、「極端な豪雨が増えている」というのは、一つのトレンドとして認めることができそうです。

「ゲリラ豪雨」の頻発を受け、国でも対策を進める動きが見受けられます。
8月16日には国土交通省と気象庁と連携し、共同でモニタリング調査を行う方針を決めたほか、2009年度の予算に「地球温暖化影響調査費」を要求するそうです。

これまでは、わたしたちの生活が日々の気象に影響を及ぼすなどということは考えられなかったことですが、「ゲリラ豪雨」などの異常気象と地球温暖化の関連が証明されれば、「地球温暖化の原因は人間活動」である以上、わたしたちにもそれを止める責任が生じてくるわけです。


posted by Waveよこはま at 19:14| 【エココラム】

2008年08月12日

エアコンを効率よく使おう!


キタハラです。

前回は、暑くてもなるべくエアコンに頼らないためのアイデアをご紹介しました。
しかし毎日30度を超える暑さとなると、そうも言ってられません。
そこで大切なのは、エアコンを使うにしても、いかに効率よく使うかどうか。
今回は、二つの観点からご紹介します。

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(1)エアコン+αで涼感アップ!
外から帰ってきた時にまずエアコンのスイッチを入れるのではなく、換気をして風を通します。
外気温との温度差をなるべく小さくするのがポイントです。
エアコンの設定温度は、外気温よりもマイナス5度低い程度がおすすめ。
クールビズでは「エアコンの設定温度は28℃に」と言っていますが、例えば気温35℃以上の猛暑日の場合、室内は30度でも十分に涼しく感じられます。
極端に外気温との差があると、人の体温調整機能がうまく働かない場合があるので気をつけましょう。
また、カーテンなどで遮光するとより効率がアップしますよ。

(2)エアコンが最適に動くようメンテナンスを。
エアコンのフィルターには知らぬ間にホコリがたまっているもの。
ホコリだけでなくダニやカビの胞子など、アレルギーの原因となるハウスダストの巣窟です。
2週間に一度は掃除機でフィルターのゴミを吸い取ることで、清潔+エアコンの効率が上がります。
また、シーズンオフにはフィルターだけでなく、羽根や室外機のフィルターも含めた掃除を心がけましょう。
エアコンクリーニングのプロに依頼すれば、見えないところのカビなども徹底的に洗い落としてくれます。
とある業者に聞いたところ、2〜3年に一度はメンテナンスをしたほうがよい、とのこと(赤ちゃんやアレルギー体質の人がいる場合は毎年がおすすめ)。

(3)高効率のエアコンを選ぶ!
奥の手は何と言ってもコレです。
あまりに古いエアコンを使っていると、電気代ばかりがかさみ、肝心の効率はあまりよくない、ということがままあります。
エアコンの効率は、COP(Coefficient Of Performance=エネルギー消費効率)という指標で表し、数値が高いほど効率がよくなります。
エアコンは電気の力で動かしているので、CO2排出量は電力の使用量に比例します。そのため、効率の悪いエアコンを使っているということは、地球環境(と家計)に大きな負荷を与えていることになるのです。
ランニングコストを下げる分で高効率エアコンへの買い替えをすれば、家計への負担もそれほど大きくないはずです。
(とはいえ、むやみやたらに買い替えをおすすめするわけではありません……。古いものでも上手に、大切に使うという考えも大事にしたいので)

posted by Waveよこはま at 17:34| 【エココラム】

2008年07月30日

暑い! でもエアコンに頼らないためのウラワザ集


キタハラです。

横浜は毎日30度を超える暑さが続いています。
最低気温も25度以上と、毎日が「夏日」で「熱帯夜」。
今さらながらですが、「温暖化時代の真夏」を毎日経験しています。
10年前を思い出してみても、こんなに暑かったかしら……(いや、夏はいつも暑いのですが、近年の暑さは厳しいものがあります)。

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(水辺は涼しい〜。水と緑があるところは、気温もそうですが、涼感が違います)

キタハラ家は古〜い団地の最上階に位置しているため、特に暑い! 日中たっぷり蓄熱して、夜はムンムンです。
エアコンをつけても部屋が冷えないので、それならばエアコンはいらないじゃないか、とばかりに、ありとあらゆる涼感グッズを使って暑さをしのいでいます。
今のところいちばん「使える」のが、お菓子を買った時についてくる保冷材。
掌にのるくらいの小さなサイズのものを、手ぬぐいにくるんで首の後ろを冷やすと、汗がすーっと引いてきます。

汗をかいたらこまめに拭くことも大切です。
気温があまりに高いと、からだものぼせてしまいます。汗には、汗をかく際の気化熱で体表の温度を下げて体温を調節する機能があるのですが、排泄物でもある汗が皮膚の表面にとどまると、新しい汗の発散を妨げ逆効果です。
こまめに汗をふく+風の効果で体表を常にさらさらにしておくと、それだけで暑さもずいぶんしのげるはずです。

夜寝る前は、寝室側のベランダに打ち水をします。
日中は直射日光が当たるのですぐに水が蒸発してしまい、かえって湿気のある蒸れた空気のせいで暑苦しくなることもあるのですが、夜の打ち水ならば効果的です。
打ち水をすることでベランダ付近の気温が下がり(だいたい2度程度下がると言われています)、温度差によって風が生じます。
風は気温が低い方から高い方に流れる傾向にあるので、ベランダの温度が下がれば室内に涼しい風が入ってくるというわけです。
また、室内に風を採り入れる時は、風の入口側の窓を大きく開け、出口側を小さめにしておくと、風の道筋ができ、風がよく流れます。もちろん、廊下の向こう側にも風の出口を設けておくことも忘れずに。
さらに、枕には長時間涼感が持続する冷却ジェルをセッティングします。

まあ、このように地道な作戦でなるべくエアコンを使わないようにしているのですが、それでも、あまりにも暑い日はそうも言ってられないので(頭脳労働をしているので、思考能力が停止してしまう)、エアコンの力に頼る時もあります。
ただ、エアコンもただやみくもにスイッチを押すだけでなく、さまざまな工夫をすることで、エネルギーの面でもコストの面でも効率に使うことができます。
次回は、そのあたりの話をしたいと思います。

posted by Waveよこはま at 18:57| 【エココラム】