2009年10月19日

禅寺丸柿物語

キタハラです。

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Waveよこはまのある横浜市青葉区周辺は、意外にも果物の名産地であります。
あまくてみずみずしい「浜なし」、芳醇で強いあまみの「浜ぶどう」は人気でなかなか手に入らないほど。夏の終わり、8月下旬から9月中旬までがおすすめです。

そして秋本番の風物詩といえば、青葉区に隣接した川崎は麻生区の「禅寺丸柿」。
小ぶりでコロンと丸く、その実には黒いごまがたっぷり。上品なあまさで、お茶請けに最高です。
柿生駅周辺はその名の通り、「柿が生い茂る街」として栄えてきました。
明治時代には天皇陛下に献上され、大正時代には全国に名を轟かせた名産地。柿生の街では、どの家の軒先にも禅寺丸柿が植わっており、秋になると黄色い実がたっぷりなり重そうに枝がしなっていたそうです。
禅寺丸柿は空高くのびるのが特徴で、軒先を見ればすぐにわかるそうです。

しかし、戦後は次郎柿や市太柿など、大ぶりであまみが強い柿が主流となり、次第に姿を消していった禅師丸柿。
まちの歴史や文化の象徴でもある禅寺丸柿を絶やしてはならないと、地元の有志を中心に「禅寺丸柿保存会」が発足し、柿のまち再興に力を尽くしてきました。

保存会の方々の尽力もあり、今では再び、柿生のまちが「柿のまち」として脚光を浴びつつあります。
毎年秋になると大勢の人が禅寺丸柿を求め農作物の直売所に足を運び、瞬く間に売り切れるそうです。
また、柿生の駅前商店街を歩くと、禅寺丸柿を使った和菓子やケーキ、ワインなどが売られています。

肝心の禅寺丸柿ですが、王禅寺に樹齢800年を超す原木が残っています。
今でも秋になるとしっかりと実をつけ、存在感を放っています。

10月は柿の最盛期。地元の柿を味わってみませんか。
posted by Waveよこはま at 11:31| 【エココラム】