2009年09月29日

Y150からのメッセージ

今月27日、153日間にわたって開催された「開国博Y150」が閉幕しました。
高額な入場料とそれに見合わぬ展示、有料入場者数の伸び悩み、中田前市長の突然の辞職、等、横浜市に大きな課題を残したY150ですが、一方で、市民参加型の活動が盛り上がりを見せたことなど、少なからず収穫はあったようです。

キタハラ家では個人的にも何らかの形でY150に関わりたいという気持ちがあったものの、今年は赤ちゃんが生まれるなど家庭の事情があり、ようやく閉幕直前に駆け込みで足を運ぶ程度の参加しかできませんでした。
Waveとしても、開港博で何らかの活動をしたいと思っていただけに、声すらかからず、何となく残念な気持ちでいました。

Y150の評判が芳しくないということはわかっていたのですが、ヒルサイド、ベイサイドともに、現地に行って、大きな落胆を覚えました。

ヒルサイド.jpg
(ヒルサイドで食べた食事)

ベイサイド.jpg
(ベイサイドで食べた食事)

紙コップ.jpg
(黒船レストランに積み上げられた紙コップ)

キタハラ夫妻はWaveよこはまの視点、つまりリユース食器が使われているか、イベントのゴミはどう処理されているのかという視点でお祭りを見るくせがあります。
……両会場とも、リユース食器は使われていませんでした。
(ゴミの選別はきちんと行われており、会場はきれいでした)
何の情報も先入観も持たずに行ったので、横浜らしい、あるいは開国博らしい食事が食べられるだろうと期待していたのですが、食事にもがっかりさせられました。
ヒルサイドではラーメンやカレーなど、場末のフードコートで出るような食事が発泡スチロールの容器とプラのパックで出てきて、飲料品も紙コップ、当然割り箸が手渡されます。
ベイサイドの黒船レストランでも、飲食店の前には高々と紙コップとプラカップが積み上げられ、一部、石焼ビビンバなどはリユースできる食器が使われていたものの、ほとんどが紙皿(一応低環境負荷の素材とみられる)で、割り箸が出てきました。
「マイ箸持っています」というスタンスが通用しない、そんな雰囲気で、流れ作業的に割り箸を手にする夫……(←つっこみどころ満載ですね。汗)。

昨年4月にWaveが横浜市の環境タウンミーティングに参加した際、Wave代表の金子が「開校150周年関連イベントでリユース食器を使えば、リユースの概念が広がるのではないか」と提案したところ、中田前市長は「横浜市関連のイベントはすべてリユース食器を使う方針に決まった」と明言していました。
それにもかかわらず、Y150の有料会場では、リユース食器は使われていませんでした。
(Y150は横浜市のイベントではなく、外郭団体が主催しているから……という方便?)

リユース食器がもっとも有効活用できる条件として、地域のイベントや大学の学祭、スポース観戦の会場など、ある特定の空間に一定規模の人数が来場して飲食し、食器を回収、洗浄、再利用できるスケールメリットが挙げられます。
食器が外に持ち出されにくい「閉鎖性」と「一定規模の集客」、この条件を完璧に満たすY150のようなイベントでリユース食器を使わないのは、たいへんもったいないことと思います。
特にY150では、テーマを「未来への出航」としています。
「環境の世紀」と呼ばれるこの時代、リユースを始めとする環境配慮はもはや常識であるにも関わらず、Y150の会場にその機運が感じられませんでした。

もちろん、ベイサイド、ヒルサイドともに、市民参加型のブースでは環境活動への呼びかけや、体験型のイベントなどがさかんに行われていたと聞きます。
しかし、大切なのは、「そのイベントに参加する誰もが、トータルビジョンを共有できているか」ではないかと思います。
有料会場と無料会場の一体感のなさがメディアでも指摘されていましたが、「意識の高い人がわかればいい」のではなく、会場を訪れた誰もがメッセージを感じられるようなわかりやすさ、一体感が必要だったと思います。

これは、まったくもって「一部の視点からみただけの個人的意見」ではあります。Y150に足を運んでみて、せっかく育った市民参加の芽、これが社会事業として成り立つような新しい仕組みが必要だ、と感じました。
環境活動に関しても、日々の生活での実践はもちろん、社会活動につなげていけるよう、努力していきます。

もしかしたらこれは、「もっと精進せよ」という、Y150からわたしたちへのメッセージだったのかもしれません。


<参考記事:asahi.comより>

検証Y150上:「500万人」独り歩き
検証Y150中:誤算続いた有料会場
検証Y150下:残した市民参加の芽

posted by Waveよこはま at 10:55| 【活動報告】