2008年11月20日

温暖化対策のシナリオって何?

キタハラです。

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先日、国立環境研究所で日本の温暖化対策シナリオを策定している研究員の方に取材をしてきました。
温暖化対策にシナリオなんてあるの? という方もいらっしゃるでしょう。
意外と耳慣れない言葉かもしれませんね。
「シナリオ」とは、温暖化の進行によってどのような影響が起こるのかを予想し、最悪の事態を回避するためにとるべき行動を示唆するもので、世界各国の研究機関がさまざまなシナリオをつくっています。

もっとも有名なものが、昨年発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書ではないでしょうか。
ここには、以下の4つのシナリオが提示されています。
・高度成長社会シナリオ(経済優先・グローバル化)
・多元化社会シナリオ(経済優先・地域主義)
・持続発展型社会シナリオ(グローバルに環境を考える)
・地域共存型社会シナリオ(ローカルに環境を考える)

キタハラが昨年書いた記事で、簡単に説明をしていますので、よかったら参考にしてください。
babycom ecology「あなたはどんな未来を選びますか? IPCCの4つのシナリオ」

日本にも、いろいろなシナリオがあります。
「日本は2050年までにCO2排出量を60〜80%削減する」というビジョンが今年の6月に発表されましたが(福田ビジョン)、これを実現するためにわたしたちは何をすればいいのかをまとめたものが、日本版のシナリオといえます。
例えば、日本の省エネルギー技術は世界一だと言われています。
大きなものだと火力発電所の送電ロスを減らす技術。日本の天然ガス火力発電、石炭火力発電の発電効率は世界最高水準です。
小さなものでは家電製品。エアコンの消費電力の少なさは世界の中でも群を抜いています。冷蔵庫も、テレビも然りです。
自動車の燃費の向上も目を見張るものがありますね。
これらの技術を最大限に導入し、かつ日常生活のなかで人びとがこまめに省エネ行動を起こすことで、大幅なCO2削減の可能性がある、ということを示しているわけです。

次回以降、日本版のシナリオの考え方について、そのポイントをお伝えしたいと思います。

posted by Waveよこはま at 18:08| 【エココラム】